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まとめ記事

【まとめ】オンプレミスとクラウドを併用!クラウド移行のはじめの1歩「ハイブリッドクラウド」

2021年7月27日

本記事は、オンプレミスからクラウドへの移行を検討中の方向けに最初のステップとして、ニフクラが推奨する「ハイブリッドクラウド」について、過去に公開した記事をまとめたものとなります。

クラウド移行が求められる背景

近年、あらゆる業種・業界・領域でのデジタル化が人々の生活をより良いものへと変化させていくことを意味する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が加速しています。また、政府情報システムの構築・整備に関しては、クラウドサービスの利用を第1候補(デフォルト)として考える「クラウド・バイ・デフォルト原則」が打ち出されています。

しかし、多くの企業ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性を認識しているにも関わらず、その取り組みを思うように進めることができていません。その理由が「2025年の崖問題」です。2025年の崖とは、2018年9月に経済産業省が発表した「DXレポート」に登場した言葉です。このレポートでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性について訴えると同時に日本企業の多くがその重要性を認識しつつも、デジタルトランスフォーメーション(DX)を思うように進められていない現状に警鐘を鳴らしています。

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2025年の崖問題を克服するための足がかりとして有効なのが、既存システムをクラウドへと移行していく取り組みです。クラウドが備えるシステム基盤としての柔軟性・経済的合理性・技術面での先進性は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進にあたって多くのメリットをもたらします。

クラウドのメリット

オンプレミスのシステムをクラウド移行した場合に得られるメリットのうち、最も効果が目に見えやすいのは「ハードウェアライフサイクル」からの解放です。クラウドでは、ハードウェアライフサイクルにまつわる一切のコストをサービス利用料として支払う形でクラウドベンダーに委託することができます。それによって、ハードウェアの保守に掛かっていた工数を大きく削減できることで、貴重なIT人材のリソースをDXの推進などより価値の高い取り組みに割くことができるようになります。

クラウド移行の進め方

では、具体的にどのようにクラウド移行を進めていけばよいのでしょうか。まずは、クラウドへの移行計画を立てるにあたって、各システムを「どのような用途で使われているか(重要か)」「更新される頻度はどのくらいか」「将来的にどの程度利用されるのか」といった観点から分析・可視化し、分類してみることをお勧めします。企業が運用しているシステムの中には、クラウドへ移行しやすいシステムと移行しにくいシステムが存在します。システムを分類することで、そのシステムをクラウドへ移行すべきか、移行するとしたらどのような形で行うのかといった状況が整理できます。

オンプレミスとクラウドを併用「ハイブリッドクラウド」

前述のシステムの分類を実施した結果、すべてのシステムがクラウドに移行しやすいシステムであれば問題ありませんが、「ハードウェアの保守期間やシステムの停止スケジュールの関係で一度にすべてのシステムを移行することが難しい」「セキュリティの関係上、オンプレミスに残さないといけないデータがある」などの課題から、オンプレミスで構築せざるをえないケースがあります。

その際にシステムをクラウドもしくはオンプレミスのみで構築するのではなく、双方のメリットを享受できるように両環境を併用する「ハイブリッドクラウド」が有効な解決策になります。

ハイブリッドクラウドの構築方法

具体的なハイブリッドクラウドの構築方法について、ニフクラを例にご紹介します。オンプレミスからクラウドへの移行作業やネットワークのIPアドレス帯が変わることに不安を感じるかもしれませんが、クラウドベンダーが提供する移行サービスやネットワーク関連の機能で解決することが可能です。

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