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技術解説

オンプレミスとクラウドを同一ネットワークで接続する方法とは

2019年8月20日
オンプレミスとクラウドを同一ネットワークで接続する方法とは

オンプレミスとクラウドには、それぞれ異なるメリットがあります。この2つの環境を組み合わせて、それぞれのメリットを最大限に引き出す方法の1つとして「ハイブリッドクラウド構成」があります。

ハイブリッドクラウドは、その構成上、複数の拠点にインフラが分散することになります。そのため、これらの拠点間を接続するネットワークが必要不可欠です。

本記事ではオンプレミスとクラウドを同一ネットワークで接続する際に、どのような点に注意すべきかを解説します。

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ネットワークセグメントが異なると、IPアドレスが変化する

例として、自社内で動作していたシステムをクラウドへ移行させた場合を考えてみましょう。

オンプレミス/クラウド間を接続する回線には、安価なインターネットVPNをはじめ、閉域網、専用回線など、さまざまな選択肢があります。しかし、間にどのような回線を使用するにしろ、自社ネットワーク内にあったシステムの一部が異なるネットワークに移設されるという点は変わりません。

所属するネットワークが異なると、コンピューター同士がルーターなどを介さずに通信することができなくなります。そのため、オンプレミスとクラウドの双方にルーターを設置してパケットをルーティングしたり、インターネットを経由して通信する必要が出てきます。この際、送信元と宛先のネットワークを区別するため、オンプレミスとクラウドでは別のIPアドレス(サブネット)を設定しなければなりません。インターネットを経由する場合は、グローバルIPアドレスを使用する必要も出てきます。

このように、システムのIPアドレスが変化してしまうとクライアントの設定変更だけでなく、場合によってはIPアドレスベースでシステム間通信をしているようなアプリケーションやシステムの改修作業などが発生してしまいます。こうした「移行コスト」は、システムをクラウド化するにあたって無視できない問題です。

IPアドレスを変えずにシステムをクラウドへ移行するには

当然ですが、既存のシステムには可能な限り手を入れず、そのままクラウドへ移行できるのことが望ましいでしょう。社内LANを延長するような感覚でオンプレミスにクラウドを接続し、従来通りの設定でサーバーを利用できれば理想的です。

そのような場合に便利なのがL2延伸です。L2延伸を行うことで、オンプレミスとクラウドなど複数の拠点のネットワークがあたかも同じスイッチに繋がっているかのような、フラットなL2ネットワークを構築できます。クラウド上にオンプレミスと同じ構成のネットワークを構築し、両者をL2延伸で接続すれば、IPアドレスなどのネットワーク設定を変更せず、サーバーを両ネットワーク間で自由に移動させることが可能になります。

FJcloud-V(旧ニフクラ)の「拠点間VPNゲートウェイ」はL2のVPN接続に対応しているため、簡単にL2延伸を実現できます。

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