まとめ記事
【まとめ】テレワーク導入ガイド~導入時のポイントやクラウドを利用した構築方法を解説~
本記事は、テレワークの導入を検討中の方向けに代表的なテレワークの方法や注意すべきポイント、クラウドでの構築方法などを解説したまとめ記事となります。
テレワークとは
テレワークとは、「tele(離れた所)」と「work(働く)」をあわせた造語で、従来のように決められたオフィスに集まって働くのではなく、自宅やコワーキングスペースなどのオフィスから離れた場所で働くワークスタイルのことです。これまでは、「働き方改革」を実現するための手段として必要性が叫ばれていましたが、2020年の新型コロナウイルスの世界的な流行により、事業継続を目的としたテレワークの導入が急速に拡大しています。
代表的なテレワークの方法
総務省が2021年4月に発表した「テレワークセキュリティガイドライン(第5版)」では、テレワークの代表的なパターンとして、6つのパターンを挙げています。その中で多く利用されているのが「リモートデスクトップ方式」「仮想デスクトップ(VDI)方式」「VPN方式」です。
リモートデスクトップ方式
テレワーク端末からオフィスに設置された端末(PCなど)のデスクトップに接続し、そのデスクトップを遠隔操作し業務を行う方法です。大きく分けて、「個人PCのデスクトップを遠隔操作する」「Windows Serverのデスクトップを複数人で共有する」の2つのタイプがあります。低コストかつ早急にテレワーク環境を構築したい場合、この方式がお勧めです。
仮想デスクトップ(VDI)方式
テレワーク端末から仮想デスクトップ基盤上のデスクトップに接続を行い、そのデスクトップを遠隔操作し、業務を行う方法です。利用イメージはリモートデスクトップ方式と同様ですが、遠隔操作するデスクトップが仮想化され、ユーザーごとに払い出される点が異なります。
なお、仮想デスクトップ基盤をクラウドベンダーが用意するサービスがあり、それらは「DaaS(Desktop as a Service)」と呼ばれます。中長期的な利用を視野にテレワーク環境を構築する場合、DaaSを利用したテレワーク環境の構築がお勧めです。
VPN方式
テレワーク端末からオフィスネットワークに対してVPN接続を行い、VPN経由でオフィスのサーバーなどに接続し業務を行う方法です。普段、会社で使っているPCをそのまま自宅に持ち帰るだけで、簡単にテレワークを実現することができます。ただし、企業のネットワークに接続可能な端末を持ち歩くことになり、データも端末側に保存されるため、厳格なセキュリティポリシーに基づく運用が必要となります。
テレワーク導入時に注意するポイント
テレワークを導入する際に注意すべき重要なポイントは、やはり「セキュリティ」です。急遽導入した暫定的なテレワーク環境は、セキュリティで潜在的なリスクを抱えているケースが少なくありません。長期的に利用するという前提のもと、テレワーク環境におけるセキュリティ対策を事前に考慮しておくことが必要です。
テレワーク環境を構築するならクラウド
テレワーク環境を構築する際にインフラの準備が必要となるケースがあります。例えば、仮想デスクトップ(VDI)方式を採用する場合、仮想デスクトップの基盤となるサーバーやセキュアにテレワーク環境に接続するための方法が必要となります。
このような場合、クラウドでのテレワーク環境の構築がお勧めです。クラウドを利用すれば、ハードウェアの運用はクラウドベンダーが担当するため、運用負荷の軽減や一定のセキュリティレベルを確保することが可能です。また、オンデマンドで柔軟にリソースの増減が可能なため、ユーザー数の変化にも対応できます。さらに多くのクラウドベンダーでは、セキュアにテレワーク環境に接続するためのネットワーク関連の機能・サービスも併せて提供しています。