用語集
VMware Tools™とは
VMwareを効率的に運用するためには「VMware Tools™」の活用が必須です。ではVMware Tools™とは、どのようなツールなのでしょうか。
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VMware Tools™は「VMwareを効率的に管理・運用するためのユーティリティ
VMware Tools™は、VMwareの操作性を向上させ、効率的な運用実現するためにVMware社が提供しているソフトウェアのことです。
VMware Tools™は、ゲストOSにインストールして利用します。インストールすることによって、ゲストOSでの重要な機能の実行や仮想デバイスのグラフィックス・マウス・ネットワーク・ストレージのパフォーマンスを向上させることができます。
VMware Tools™によりできること
Hyper-VはWindows Serverの1つの機能であり、仮想化の活用を検討した際、一般的には専用のソフトを調達してインストールといった手順が必要となりますが、Hyper-Vなら機能を有効にするだけで使い始められます。
また、Windowsの延長線上で利用できるため、ソフトを使い始めるためのハードルが低く、その容易さがメリットの1つになっています。
Windows Serverだけでなく、Windows 8や10でも使用できるため、大規模な環境はもちろん、中小規模のシステムでも高いコストパフォーマンスの仮想環境を構築できることが、大きな特長です。
VMware Tools™には、次のような機能があります。
- グラフィックパフォーマンスの向上
- マウスの動きの向上
- ホストOSからゲストOSへのメッセージ送信
- ゲストOSの静止スナップショットを作成する機能
- ゲストOSのシャットダウンの実行
- ゲストOSのIPアドレスやディスク使用量のAPI経由での取得
- ゲストOSの処理を自動化するスクリプトの実行
- ゲストOSとホストの時刻が同期される
利便性の向上はもちろんのこと、VMware Tools™を使用することでゲストOSのシャットダウンや再起動を確実に行えるほか、ゲストOSのカスタマイズなども可能になります。
open-vm-toolsについて
以下のLinux Guest OSでは、従来のVMware Tools™の代わりにOSベンダーが提供するopen-vm-toolsをインストールすることが推奨されています。
- Red Hat Enterprise Linux 7.0以降
- CentOS 7.0以降
- Ubuntu 12.04以降
open-vm-toolsを利用するメリットとしては、更新パッケージがOSのメンテナンス更新やパッチして提供されるため、運用コストを削減することができます。また、仮想化レイヤーとゲストOSレイヤーの役割分担として、VMware Tools™はVMwareの管理でしたが、open-vm-toolsを利用することでゲストOSレイヤーとして管理することができます。