おすすめ機能・サービス(バックアップ)
データを守るためのバックアップ対策
サーバーやストレージに保存されたデータは、地震や火災などの災害、サイバー攻撃、人的なミスなど、さまざまな原因によって失われるリスクと常に隣り合わせです。ひとたびデータを失えば、業務停止や顧客からの信頼低下など、事業継続に深刻な影響を及ぼしかねません。
こうした事態に備えるためには、あらかじめバックアップを取得し、万が一の際に迅速に復旧できる状態を整えておくことが重要です。
本ページでは、クラウド環境におけるバックアップを検討する際に押さえておきたいポイントと、FJcloud-Vで利用できるバックアップサービスの特徴や使い分けについてご紹介します。
バックアップ対策のポイント
システム停止やデータ消失による影響を最小限に抑えるためには、自社の要件に合ったバックアップ方式を選択することが重要です。
バックアップ対策を検討する際は、次の3つのポイントを整理することで、適切な対策を選びやすくなります。
バックアップ対象を明確にする
バックアップ対策を検討する際は、まず「何を保護するのか」を明確にすることが重要です。
OSやアプリケーションを含めたサーバー全体を保護したいのか、特定のファイルやデータのみを保護したいのかによって、適したバックアップ方式は異なります。
保護対象やデータ量を整理することで、必要なバックアップ容量や取得方法、復旧方法などを検討しやすくなります。
復旧要件を明確にする
バックアップを取得するだけでなく、障害発生時に「どの状態まで、どの程度の時間で復旧したいのか」を事前に整理しておくことが重要です。
サーバー全体を復旧したい場合、特定のデータのみを復元したい場合、メンテナンス前の状態へすぐに戻したい場合など、求める復旧方法によって適したバックアップ方式は異なります。
業務への影響を最小限に抑えるためにも、あらかじめ必要な復旧レベルや復旧方法を明確にしておきましょう。
保存期間・利用目的を整理する
必要な保存期間や復旧要件は、バックアップの目的によって異なります。保守作業前の一時的な退避、障害発生時の迅速な復旧、長期間のデータ保管やDR(災害対策)など、目的によって求められるバックアップ要件は変わるため、利用目的や運用要件を整理したうえで、適切なバックアップサービスを選択しましょう。
FJcloud-Vで利用できる4種類のバックアップサービス
FJcloud-Vでは、サーバー全体のバックアップやスナップショット、バックアップソリューションまで、用途に応じて使い分けられる4種類のバックアップサービスを提供しています。
機能・サービス比較
| ワンデイスナップショット | カスタマイズイメージ | バックアップ | バックアップ/セキュリティ (Acronis Cyber Protect Cloud) |
|
|---|---|---|---|---|
| 概要 | サーバーの状態を一時的に保存し、取得時点の状態に迅速に復元できる機能 | サーバー構成をテンプレートとして保存し、同一構成のサーバーを再作成できる機能 | サーバー全体をバックアップし、定期取得や世代管理に対応した機能 | FJcloud-Vやオンプレミス環境を含むシステム全体のバックアップ・復元に対応した、Acronis社が提供するソリューション |
| 主な用途 | メンテナンス前などの一時的な退避 | サーバー構成の保存・複製 | 定期的なバックアップ・世代管理 | 環境全体のバックアップ・長期保管・セキュリティ対策 |
| バックアップ対象 | 増設ディスクを含めたサーバー全体 | サーバー全体(増設ディスクとVMインポート超過分の合計300GBまで) | 増設ディスクを含めたサーバー全体(ローカルディスクと増設ディスクの合計1.1TBまで) | 増設ディスクを含めたサーバー全体、ディスク(サーバー本体・増設ディスク別)、パーティション、フォルダ、ファイル |
| 世代管理 | × | × | ○(最大10世代) | ○ |
| 自動取得 | × | × | ○ | ○ |
| 保存先 | スナップショット取得サーバーに紐づく領域 | 任意のゾーン | バックアップ対象サーバーと同一ゾーンのバックアップ専用領域 | Acronis Cloud(Acronisデータセンター)またはローカルストレージ(Acronis Cloud以外のお客様環境内の保存領域) |
| 保存期間 | 作成から24時間または作成後の更新差分が20GBに達するまで(注1) | 無制限 | 設定した世代数まで(最大10世代)(注2) | 最大99年、または無制限 |
| 復元方法 | スナップショット取得サーバーへ復元 | カスタマイズイメージから任意のゾーンにサーバーを新規作成 | バックアップデータから同一ゾーンにサーバーを新規作成 | 増設ディスクを含めたサーバー全体、ディスク(サーバー本体・増設ディスク別)、パーティション、フォルダ、ファイル単位で対象のサーバーやディスクへ復元 |
(注1) 作成から24時間経過後、または更新差分が20GBを超えた場合、スナップショットは自動削除されます。
(注2) バックアップは1~10世代まで保持可能です。取得数が設定した世代数を超えた場合は、古い世代から自動的に削除されます。
目的・課題別に見るバックアップ対策
バックアップ対策には、一時的な退避や定期バックアップ、サーバー環境のテンプレート化など、さまざまな方法があります。
ここでは、お客様からよくご相談いただくバックアップに関する課題をもとに、それぞれに適した対策や関連サービスをご紹介します。
バックアップに関するよくある課題と対策
設定変更や保守作業前に一時的に状態を保存したい
OSやミドルウェアのバージョンアップ、修正パッチの適用、アプリケーションの設定変更などでは、作業後に予期しない不具合が発生する可能性があります。
特に本番環境では、サービス停止や業務への影響に備え、変更前の状態へ速やかに戻せる手段を確保しておくことが重要です。
ワンデイスナップショットで作業前の状態を保存し、問題発生時の切り戻しに備える
保守作業や設定変更を行う前に、ワンデイスナップショットでサーバーの状態を一時的に保存しておくことで、作業後に問題が発生した場合でも、スナップショット取得時の状態へ復元できます。
バックアップデータから新しいサーバーを構築する方法とは異なり、スナップショットを取得した元のサーバーへリストアできるため、メンテナンスや設定変更時の一時的な退避・切り戻しに適しています。
構成イメージ
おすすめ機能・サービス
ワンデイスナップショット
特長
サーバーの状態を一時的に保存し、スナップショット作成時点の状態へ復元できる機能です。起動中のサーバーや増設ディスクを含むサーバーでも利用できます。
スナップショットは作成から24時間経過後、または更新差分が20GBを超えた場合に自動的に削除されるため、長期間のバックアップには適していません。保守作業や設定変更前の一時的な状態保存など、短期間の切り戻しに適しています。
お申し込み
FJcloud-Vのコントロールパネルから、お客様ご自身で設定可能です。
サーバー構成を保存し、必要なときに再利用したい
OSやミドルウェア、アプリケーションの設定を含めたサーバーを複数台構築する場合、同じ構成を手作業で再現すると、構築工数の増加や設定ミスにつながるリスクがあります。
特に、アクセス数の増加に伴うサーバー追加や新規環境の構築などで同じ構成のサーバーを継続的に展開する場合、設定作業の負担が大きくなり、運用効率の低下につながる可能性があります。
カスタマイズイメージでサーバー構成を保存し、テンプレートとして再利用する
構築・設定済みのサーバーをカスタマイズイメージとして保存しておくことで、そのイメージをもとに同様の構成を持つサーバーを新規作成できます。
OSやミドルウェア、アプリケーションなどの設定を一から繰り返す必要がなくなり、サーバー構築の効率化や設定の標準化につながります。
また、作成したイメージは他のユーザーIDへ配布することも可能です。さらに、オートスケールやロードバランサー(L4)と組み合わせることで、負荷に応じたサーバーの自動増減や負荷分散にも活用できます。
構成イメージ
おすすめ機能・サービス
カスタマイズイメージ
特長
構築・設定済みのサーバーをイメージとして保存し、そのイメージをもとに同様の構成を持つサーバーを新規作成できる機能です。起動中のサーバーや増設ディスクを含むサーバーでも利用できます。
あらかじめカスタマイズイメージを作成しておくことで、サーバー追加時にOSやミドルウェア、各種設定などを一から繰り返す必要がなくなり、サーバー構築の効率化や設定の標準化につながります。また、オートスケールと組み合わせることで、負荷上昇時にカスタマイズイメージをもとに同様の構成を持つサーバーを自動的に生成できます。
料金
イメージ化は無料です。OS種別と件数、またはディスク容量に応じたイメージ保守料金(月額)が発生します。
なお、オートスケール機能と組み合わせて利用する場合は、スケールアウト時に作成するサーバーの元となるカスタマイズイメージをあらかじめ保存しておく必要があります。
また、下記の機能については無料でご利用いただけます。
- イメージ配布機能
作成したカスタマイズイメージを他のユーザーIDへ配布できる機能です。共有したイメージをもとに、同じ構成のサーバーを作成できます。 - イメージ再配布防止機能
配布したカスタマイズイメージが、配布先ユーザーから第三者へ再配布されることを防止する機能です。再配布不可に設定されたイメージは、配布先でサーバーを作成し、再度イメージ化した場合でも配布できません。
料金の詳細は、下記料金表をご参照ください。
お申し込み
FJcloud-Vのコントロールパネルから、お客様ご自身で設定可能です。
オートスケール
特長
CPU使用率やメモリー使用率、ネットワーク流量など、あらかじめ設定したしきい値に応じて、仮想サーバーを自動的に追加・削除できる機能です。
負荷が高まった際には、あらかじめ用意したカスタマイズイメージをもとに仮想サーバーを自動的に追加できます。
さらに、ロードバランサー(L4)と連携することで、追加したサーバーを自動的に負荷分散の対象へ組み込み、処理を分散できます。負荷の低下に応じてサーバー台数を縮小することで、安定したサービス提供と効率的なリソース利用を支援します。
料金
オートスケールは無料でご利用いただけます。
ただし、オートスケールの利用にはカスタマイズイメージの作成が必要です。また、スケールアウトによって追加されたサーバーについては、通常のサーバー利用料およびOS利用料が発生します。
料金の詳細は、下記料金表をご参照ください。
お申し込み
FJcloud-Vのコントロールパネルから、お客様ご自身で設定可能です。
ロードバランサー(L4)
特長
外部ネットワークからのアクセスを複数のサーバーへ振り分け、負荷を分散する機能です。
ヘルスチェック機能によりサーバーの稼働状況を定期的に監視し、異常を検知したサーバーを通信対象から自動的に除外できます。そのため、障害発生時もお客様自身で通信先を切り替えることなく、正常なサーバーへ自動的に通信を振り分けることが可能です。
料金
利用する帯域に応じて料金が設定されており、10Mbps~2,000Mbpsまで幅広い帯域に対応しているため、システム規模やトラフィック量に合わせて選択できます。
また、下記のオプション機能を無料でご利用いただけます。
- SSLアクセラレーター
SSL通信の暗号化・復号処理をロードバランサー側で実施する機能です。SSL証明書をロードバランサーへ集約できるため、サーバー側の処理負荷を軽減できます。 - Sorryページ
すべてのサーバーが利用できない状態となった場合に、利用者向けの定型メッセージを表示する機能です。メンテナンス時や障害発生時の案内に利用できます。 - セッション固定
アクセス元のIPアドレスをもとに、同じ利用者からの通信を継続して同一サーバーへ振り分ける機能です。ユーザーごとのセッション情報を維持したいシステムで利用できます。
また、月額課金と従量課金に対応しているため、利用状況に応じた柔軟な運用が可能です。
料金の詳細は、下記料金表をご参照ください。
お申し込み
FJcloud-Vのコントロールパネルから、お客様ご自身で設定可能です。
障害やデータ損失に備えて、システムを復旧できるようにしたい
システム障害や誤操作などによってデータが失われた場合、バックアップがなければ、必要なデータやシステムを元の状態へ復旧できない可能性があります。
また、誤ったデータ更新や設定変更に後から気付いた場合には、直前の状態ではなく、問題が発生する前の時点までさかのぼって復旧する必要があります。
定期的なバックアップと世代管理により、障害やデータ損失に備える
FJcloud-Vのバックアップ機能では、1日1回の自動バックアップを設定でき、最大10世代までバックアップデータを管理できます。複数の世代を保持することで、障害や誤操作などが発生した場合に、復旧したい時点のバックアップデータを選択して、新規サーバーとして復元できます。
定期的なバックアップと世代管理により、日常的なデータ保護や障害発生時の復旧に備えることができます。
構成イメージ
おすすめ機能・サービス
バックアップ
特長
サーバーに専用ソフトを追加することなく、OS領域や増設ディスクを含めたサーバー全体をバックアップできる機能です。1日1回の定期バックアップを設定でき、取得したバックアップデータは最大10世代まで管理できます。
障害や誤操作などが発生した場合には、復旧したい世代のバックアップデータを選択し、新規サーバーとして復元できます。取得したバックアップデータは、同一リージョン内のバックアップ専用ストレージに保管されます。
料金
バックアップルールごとに、OS種別と保持する世代数に応じた月額料金が発生します。
料金は基本料金・超過ディスク料金・増設ディスク料金で構成されます。
また、保持する世代数を変更した場合は、その月で最も大きい世代数の料金が適用されます。
料金の詳細は、下記料金表をご参照ください。
お申し込み
FJcloud-Vのコントロールパネルから、お客様ご自身で設定可能です。
広域災害や大規模障害に備え、バックアップ対策を強化したい
地震や台風などの広域災害や大規模障害が発生した場合、システムとバックアップデータを同一の拠点やリージョンに保管していると、両方が同時に利用できなくなる可能性があります。
事業継続の観点から、バックアップデータの保存先を分離し、災害時にもシステムを復旧できる環境を整えておくことが重要です。
Acronis Cyber Protect CloudでBCP/DRを考慮したバックアップ環境を構築する
Acronis社が提Acronis Cyber Protect Cloudを利用し、FJcloud-Vとは別の環境にバックアップデータを保管することで、広域災害や大規模障害によってメイン環境が利用できなくなった場合にも、復旧に必要なデータを確保できます。例えば、別リージョンにDR環境を用意し、バックアップデータを復元したうえでDNSのアクセス先をDR環境へ切り替えることで、災害時のシステム復旧・事業継続に活用できます。
また、FJcloud-V上のサーバーだけでなく、オンプレミス環境の物理・仮想サーバーやクライアントOSもバックアップできるため、クラウドとオンプレミスにまたがるハイブリッド環境の包括的なデータ保護にも活用できます。
構成イメージ
おすすめ機能・サービス
バックアップ/セキュリティ(Acronis Cyber Protect Cloud)
特長
Acronis社が提供するクラウド型のバックアップ/セキュリティソリューションです。 FJcloud-V上のサーバーに加え、お客様のオンプレミス環境にある物理・仮想サーバーやクライアント端末も保護でき、クラウドとオンプレミスにまたがるハイブリッド環境のバックアップを一元的に管理できます。
サーバー全体からディスク、パーティション、フォルダー、ファイル単位まで、用途に応じた柔軟なバックアップ・復元が可能です。また、バックアップデータをFJcloud-Vとは別の環境に保管し、別リージョンのDR環境へ復元する構成にも活用できます。
さらに、バックアップ機能に加えて、マルウェア対策や脆弱性診断などのセキュリティ機能も利用できます。
料金
バックアップデータの保存容量や保護対象のワークロード(サーバー、仮想マシン、クライアント端末など)に応じた料金体系となっており、用途に応じて複数のプランから選択できます。
また、EDR(エンドポイントの検知と対応)やRMM(リモート監視と管理)などのオプション機能も提供しており、必要に応じて機能を追加できます。
- 保存容量課金プラン
Acronis Cloudまたはローカルストレージに保存されるバックアップデータ容量に応じて料金が発生するプランです。 - ワークロード課金プラン
オンプレミス物理サーバー、オンプレミス仮想マシン、FJcloud‑Vサーバー、クライアント端末など、保護対象のワークロードの種類と台数でに応じて料金が発生するプランです。
料金の詳細は、下記料金表をご参照ください。






