おすすめ機能・サービス(可用性)

システムを止めないための可用性対策

近年、クラウドの利用拡大やDXの進展により、企業の業務やサービス提供においてITシステムは欠かせない存在となっています。
一方で、地震や台風、サイバー攻撃などに起因としたシステム障害により、顧客満足度の低下や機会損失など、ビジネスに大きな影響が出るリスクも高まっています。
こうしたリスクを回避するために重要なのが、システムを安定して稼働させるための「可用性対策」です。

本ページでは、クラウド環境における可用性確保の考え方と、FJcloud-Vで実現できる対策・サービスについて紹介します。

可用性対策のポイント

クラウド環境における可用性を高めるための対策は、大きく分けて次の3つがあります。

1

可用性の高いサービスの選定

利用するクラウドサービス自体の可用性の高さは、システム全体の安定稼働に直結します。その判断の指標となるのが、「SLA(Service Level Agreement)」です。
SLAを確認することで、提供されるサービスの稼働率や品質水準を客観的に把握することができます。
また、数値だけでなく、保証対象となる構成や条件が自社の要件に合致しているかもあわせて確認することが重要です。

2

システムの冗長化

システムの可用性を高めるためには、単一の構成に依存しない「冗長化」されたシステム構成を採用することが重要です。複数のサーバーやネットワークを用いて予備を用意しておくことで、一部に障害が発生した場合でも、サービスを継続することが可能になります。
例えば、サーバーを複数用意した上で、ロードバランサーを用いて処理を分散する構成などがあげられます。

3

稼働状況の監視

システムの可用性を維持するためには、稼働状況を継続的に監視することも重要です。サーバーやネットワークの状態を把握しておくことで、異常の発生やその兆候にいち早く気づき、影響の拡大を抑えやすくなります。
例えば、CPUやメモリの使用率、サービスの応答状況などを監視することで、障害の検知や予防につなげることができます。

可用性を重視したクラウドならFJcloud-V

FJcloud-Vでは、SLAによる品質保証やサービス基盤の冗長化、AIを活用した監視体制など、安定したサービス提供を支えるさまざまな取り組みを実施しています。

仮想サーバー1台から月間稼働率99.99%を保証するSLA

FJcloud-Vでは、仮想サーバー1台から月間99.99%の稼働率をSLAで保証しています。
多くのクラウドサービスでは、高い稼働率保証を受けるために複数の環境にシステムを分散配置するなど、一定の構成要件を満たす必要があります。
一方、FJcloud-Vでは単一での仮想サーバー構成から保証対象となるため、小規模なシステムでも導入しやすく、利用料や構築・運用にかかる負荷を抑えながら、システム要件に応じた最適な構成を選択できます。

障害発生時の停止時間を最小限に抑える自動フェイルオーバー(HA)機能

FJcloud-Vでは、自動フェイルオーバー(HA)機能を標準実装しています。
これにより、お客様環境を搭載した物理サーバーに障害が発生した場合でも、約5分以内に別の物理サーバーへ自動的に切り替えて再起動します。
なお、データやIPアドレスなどの設定を引き継いだ状態で復旧するため、障害発生時のサービス停止時間を最小限に抑えることが可能です。

安定したサービス提供を支える冗長化基盤

FJcloud-Vでは、サーバー、ストレージ、ネットワークなど、サービス提供を支える物理基盤をすべて冗長化しています。
特にストレージについては、RAID6相当の冗長化により、複数のディスクに障害が発生した場合でもデータを保護できる構成を採用しています。
これにより、一部の機器に障害が発生した場合でもサービスへの影響を最小限に抑えられるほか、FJcloud-V側でのメンテナンス時もお客様の環境を停止せずに実施できます。

障害を未然に防ぐAIを活用した監視体制

FJcloud-Vでは、物理サーバーの稼働状況をAIを活用しながら継続的に監視し、サービスへの影響が発生する前に対策を実施しています。
物理サーバーの故障データや負荷状況を分析し、障害の予兆を検知した場合は仮想マシンを別の物理サーバーへ退避するなど、障害の未然防止に取り組んでいます。
また、リソース利用状況を監視し、負荷の偏りが発生した場合は仮想マシンを適切に再配置することで、安定したサービス運用を支えています。

目的・課題別に見るセキュリティ対策

クラウドサービスでは、責任分界点にもとづき、サービス提供基盤の可用性向上に向けたさまざまな対策が各ベンダーによって実施されています。
一方で、システム全体の可用性は、サービス提供基盤の対策だけで実現できるものではありません。OSやミドルウェア、アプリケーションなどの対策については、お客様側で検討する必要があります。
ここでは、お客様からよくご相談いただく可用性に関する課題をもとに、それぞれに有効な対策や関連サービスをご紹介します。

可用性に関するよくある課題と対策

課題

サーバーダウンによるシステム停止を防ぎたい

サーバーダウンによるシステム停止は、業務の継続やサービス提供に影響を及ぼす可能性があります。
特に単一のサーバーで構成されたシステムでは、障害発生時に切り替え先となる予備のサーバーがないため、システム全体の停止に直結しやすくなります。

解決策
冗長化で単一障害点をなくし、システム停止リスクを低減する

可用性を向上させるためには、単一障害点(Single Point Of Failure:その部分が停止するとシステム全体が停止してしまうポイント)をなくすことが重要です。
同一構成のサーバーを複数台配置し、ロードバランサーによって通信を分散することで、一部のサーバーに障害が発生した場合でも他のサーバーで処理を継続できます。
さらに、オートスケールやカスタマイズイメージを組み合わせることで、アクセス増加時に既存サーバーと同一構成のサーバーを自動的に追加することが可能になります。追加されたサーバーは自動的にロードバランサーの通信の振り分け先として組み込まれるため、追加に伴う設定変更を行うことなく、負荷状況に応じた安定したサービス提供を実現できます。

構成イメージ
冗長化で単一障害点をなくし、システム停止リスクを低減するの仕組み図

おすすめ機能・サービス

ロードバランサー(L4)

外部ネットワークからのアクセスを複数のサーバーへ振り分け、負荷を分散する機能です。
ヘルスチェック機能によりサーバーの稼働状況を定期的に監視し、異常を検知したサーバーを通信対象から自動的に除外できます。そのため、障害発生時もお客様自身で通信先を切り替えることなく、正常なサーバーへ自動的に通信を振り分けることが可能です。

利用する帯域に応じて料金が設定されており、10Mbps~2,000Mbpsまで幅広い帯域に対応しているため、システム規模やトラフィック量に合わせて選択できます。
また、下記のオプション機能を無料でご利用いただけます。

  • SSLアクセラレーター
    SSL通信の暗号化・復号処理をロードバランサー側で実施する機能です。SSL証明書をロードバランサーへ集約できるため、サーバー側の処理負荷を軽減できます。
  • Sorryページ
    すべてのサーバーが利用できない状態となった場合に、利用者向けの定型メッセージを表示する機能です。メンテナンス時や障害発生時の案内に利用できます。
  • セッション固定
    アクセス元のIPアドレスをもとに、同じ利用者からの通信を継続して同一サーバーへ振り分ける機能です。ユーザーごとのセッション情報を維持したいシステムで利用できます。

また、月額課金と従量課金に対応しているため、利用状況に応じた柔軟な運用が可能です。
料金の詳細は、下記料金表をご参照ください。

FJcloud-Vのコントロールパネルから、お客様ご自身で設定可能です。

オートスケール

CPU使用率やメモリー使用率、ネットワーク流量など、あらかじめ設定したしきい値に応じて、仮想サーバーを自動的に追加・削除できる機能です。
負荷が高まった際には、あらかじめ用意したカスタマイズイメージをもとに仮想サーバーを自動的に追加できます。
さらに、ロードバランサー(L4)と連携することで、追加したサーバーをロードバランサー配下へ自動的に組み込み、処理を分散できます。負荷の低下に応じてサーバー台数を縮小することで、安定したサービス提供と効率的なリソース利用を支援します。

オートスケールは無料でご利用いただけます。
ただし、オートスケールの利用にはカスタマイズイメージの作成が必要です。また、スケールアウトによって追加されたサーバーについては、通常のサーバー利用料およびOS利用料が発生します。

料金の詳細は、下記料金表をご参照ください。

FJcloud-Vのコントロールパネルから、お客様ご自身で設定可能です。

カスタマイズイメージ

構築・設定済みの仮想サーバーをイメージとして保存し、そのイメージをもとに同様の構成を持つ仮想サーバーを作成できる機能です。
あらかじめカスタマイズイメージを作成しておくことで、サーバー追加時のOSやミドルウェア、各種設定などの構築作業を省力化できます。
さらに、オートスケールと組み合わせることで、負荷上昇時にカスタマイズイメージをもとに仮想サーバーを自動的に生成できます。

OS種別と件数、またはディスク容量に応じた月額料金が発生します。
なお、オートスケール機能と組み合わせて利用する場合は、スケールアウト時に作成するサーバーの元となるカスタマイズイメージをあらかじめ保存しておく必要があります。

料金の詳細は、下記料金表をご参照ください。

FJcloud-Vのコントロールパネルから、お客様ご自身で設定可能です。

課題

広域災害や大規模障害によるシステム停止に備えたい

地震や台風などの大規模な自然災害や、大規模なネットワーク障害が発生した場合、システムを稼働させている拠点やリージョン全体が利用できなくなる可能性があります。
そのため、単一の拠点やリージョンに依存した構成では、その拠点やリージョンの障害がサービス停止につながるリスクがあります。

解決策
複数のリージョンにシステムを冗長化し、事業継続性を高める

サーバーやゾーン単位の冗長化だけでは、リージョン全体に影響する災害や障害への対策としては十分ではありません。
地理的に離れたリージョンやオンプレミス環境に同一構成のシステムを配置し、DNSのGSLB(広域負荷分散)機能を利用することで、一方のリージョン全体で障害が発生した場合でも、アクセスの振り分け先を正常なリージョンやオンプレミス環境へ切り替え、サービスを継続することができます。

構成イメージ
複数のリージョンにシステムを冗長化し、事業継続性を高めるの仕組み図

おすすめ機能・サービス

DNS(GSLB/広域負荷分散)

外部ネットワークからのアクセスをFJcloud-V内の複数リージョンだけでなく、オンプレミス環境や他社クラウドサービスを含む複数の環境へ振り分けることができる、DNSの機能です。
振り分け方法として、振り分け先ごとに比率を設定できる「重みづけラウンドロビン」と、障害が発生した環境を自動的に切り離して正常な環境へ振り分ける「フェイルオーバー」を利用できます。

利用する振り分け方式によって月額料金が異なります。
なお、料金は月間の最大登録レコード数をもとに算出されます(例:月内に3レコードから5レコードへ増えた場合は、5レコード分の料金が発生します)。

料金の詳細は、下記料金表をご参照ください。

FJcloud-Vのコントロールパネルから、お客様ご自身で設定可能です。

課題

障害対応を迅速化し、システム停止による影響を最小限にしたい

システム障害は発見や対応が遅れるほど影響範囲が拡大し、サービスの停止時間の長期化や業務の停滞につながる可能性が高くなります。
特に、システムの状態を継続的に把握できていない場合障害の兆候を見逃しやすくなるため、障害対応が長期化するリスクがあります。

解決策
継続的な監視により、システムの異常を早期に検知し、迅速な対応につなげる

障害対応を迅速化するためには、サーバーやロードバランサーの稼働状況を継続的に監視し、異常を早期に検知できる体制を整えることが重要です。
監視サービスを利用することで、システムの状態を常時監視するとともに、異常発生時には運用担当者へ通知できる仕組みを構築できます。これにより、障害発生から対応開始までの時間を短縮し、迅速な原因調査や復旧対応につなげることで、システム停止による影響の最小化を支援します。

構成イメージ
障害対応を迅速化し、システム停止による影響を最小限にしたいの仕組み図

おすすめ機能・サービス

基本監視

サーバーやロードバランサーの稼働状況・負荷状況を継続的に監視するサービスです。
死活監視によるサーバー停止の検知に加え、CPU使用率やメモリー使用率、ネットワーク流量などを監視し、あらかじめ設定したしきい値を超えた場合には、メールで運用担当者へ通知できます。システムの異常を早期に把握することで、迅速な障害対応につなげ、システム停止による影響の最小化を支援します。

基本監視は無料でご利用いただけます。

FJcloud-Vのコントロールパネルから、お客様ご自身で設定可能です。

有人監視

お客様のサーバーを、FJcloud-Vに精通したエンジニアが24時間365日体制で監視するサービスです。
ICMP応答監視やCPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率、プロセス監視、URI応答監視などに対応しており、異常を検知した際には、メールまたは電話にて、お客様へご連絡します。
また、リソースモニターや監視レポートを通じて、監視対象の稼働状況やリソース利用状況、発生した警報の履歴などを確認することも可能です。

監視対象サーバーの台数に応じて月額料金が発生します。

料金の詳細は、下記料金表をご参照ください。

サービスのお申し込み、設定変更、解除については、下記フォームよりお申し込みください。

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